終活のお手伝い

終活と生前契約

終活という言葉を最近よくお聞きになると思います。しかし皆さんそれぞれ、終活は相続のこと、終活は葬儀のこと、終活はお墓のことと受け止め方が違うようです。けれどもその全てが終活なのです。つまるところ誰も避けて通れない“死”を迎える準備の全てを言います。例えば、単純に数日間の葬儀だけという問題ではありません。まず死を迎えるまでの生前の問題、それから死を迎えたその時の問題、それから死後の供養や相続等々の問題三つに分けて考える必要があります。

これらを総合的に自分の意思を確認するためには、エンディングノートが大変有効です。しかし実際に自分の希望通りに事が進むとは限りません。皆に迷惑をかけたくないと思って作ったノートが、かえってもめごとになるやも知れません。

そういった事態を避けるためのものが法的効力を持った各種の生前契約です。身体や判断能力が劣った時のための「財政管理委託契約」や「任意後見契約」、もしもの時の「死後事務委任契約」または「遺言書」といったものです。これからは公正証書にする必要があるものがあり、専門家との相談が不可欠です。

このように終活と一言でいっても葬儀供養だけでなく、実に広範囲に問題が及びます。これらを全て自分一人で行うのは、実際にはものすごく大変です。そこで誰かに相談するわけですが、終活の様々な問題に関わる関係者は近年増加しており、そこでまた迷ってしまうことになります。そんなとき実は寺院ほど長い歴史を有している存在はないでしょう。本来寺院はまさに利用的なエンディングサポーターなのです。もちろん葬儀供養以外あまり経験のない寺院もありますが、経験豊富な寺院に相談することで専門家との交渉も含めスムーズな終活が実現可能となるでしょう。終活を誰に何から相談していいか分からない方は、一度寺院に相談してみてはいかがでしょうか。

仏事

仏教は本来、生者のための宗教です。その意味において寺院でおこなう様々な仏事はすべて亡き人を偲ぶだけでなく、自らを見つめ直し報恩感謝を感得すべきものでしょう。
ここでは光陽寺仏事の一部をご紹介します。

葬式

当寺では檀家さん以外の葬儀も勿論お引受します。内容等、ご事情によりご相談に応じます。

諸供養

諸供養

当寺では水子供養をはじめ、人形、写真等、さまざまな供養をいたします。詳細はご相談ください。

水子供養

地蔵様の功徳によって、水子たちを安らかな成仏に導きます。

together ペット墓地

together ペット墓地

あなたにとってかけがえのない、家族同様のペットと一緒に眠れる墓地、トゥゲザーペット墓地。

大切にしたい法事と法要

大切にしたい法事と法要
大切にしたい法事と法要

法事・法要は、故人を供養するためにも、残された者が新しい一歩を踏み出すためにも大切な行事です。

法事

法事とは、「法要」を含む報恩・祈願など、全ての仏教行事や儀式のことを言います。追善供養である法要とそのあとの食事も含めた行事のことを指して「法事」と呼ぶこともあります。故人が居ない悲しみを残された遺族・親族・知人などで分かち合い乗り越えるためにも大切なものです。自分は一人ではないという強い繋がりを感じられる場でもあるでしょう。

法要

法要とは、遺族が故人を偲び、お寺の僧侶による読経で冥福を祈る「追善供養」のことを指します。冥福を祈るということは故人の冥途での幸福を願うことで、あの世で幸せに過ごせるようにこの世に残された遺族が仏さまとなった故人の供養をします。

また、残された遺族にとっても法要は、故人との思い出を偲び、故人に感謝し、故人が亡くなってしまったことに対する心の整理をつけ、新しい充実した生活が送れるよう一歩を踏み出すためのものでもあります。

法要の種類

仏教では、法要を行う日が決まっています。宗派により様々な考え方がありますが、人が亡くなってから四十九日までを忌中とし、四十九日までは七日ごとに忌日が設けられていて、それぞれ法要を行います。
法要には以下のようなものがあります。

【初七日】
亡くなって7日目に行う法要です。遺族・親族・知人などが参列します。僧侶による読経のあとに、参列者が焼香をあげ、会食をします。(最近では、葬儀の日に初七日、四十九日の法要を済ます場合もあります。)

【初七日から7日ごとに行われる法要】
家に僧侶を呼び、遺族のみで供養を行います。
二七日(ふたなのか):14日目・三七日(みなのか):21日目・四七日(よなのか):28日目・五七日(いつなのか):35日目・六七日(むなのか):42日目

【七七日(なななのか)】
亡くなってから四十九日目に行う節目の法要です。僧侶を呼び、遺族・親族・友人・知人などで忌明けの法要を行い、一般的には納骨埋葬もこの日に行います。
法要後に参列者で会食をします。香典返しも忌明けに合わせて贈りましょう。

【一周忌】
亡くなって満1年が経った日に、僧侶を呼び、遺族・親族・友人・知人などで供養を行い、会食をします。
四十九日の法要と同じくらいの規模で行われ、この日をもって喪が明けることとなります。

【三回忌】
亡くなって満2年目に行う法要です。一周忌よりは規模を縮小して行われます。

【七回忌以降】
七回忌以降は遺族と親族で法要を行います。通常三十三回忌、または五十回忌をもって弔い上げとします。

除夜の鐘の意味と由来

大晦日の夜に響き渡る除夜の鐘。鐘の音を聞きながら、1年を振り返るという方もたくさんいらっしゃるはずです。そもそも皆さんは、除夜の鐘の意味や由来をご存じですか。

こちらでは、除夜の鐘にまつわるエピソードをご紹介します。年末年始をより意味あるものに、そして楽しく過ごすためにお役立ていただければ幸いです。

除夜の鐘の意味とは

「除夜の鐘」はご存じのように、12月31日の大晦日の夜から1月1日の元旦にかけて寺院で打ち鳴らされる鐘のことをいいます。
寺院が信仰する仏教には、「煩悩を祓うことで悟りを開ける」との教えがあることから僧侶や住職などが日々修行を積んでいますが、修行を積んでいない一般庶民でも「除夜の鐘により心の乱れや汚れを祓える」との教えもあります。このような意味を持ち、除夜の鐘は打ち鳴らされているのです。ではなぜ、大晦日の夜なのでしょうか。

除夜の「除」には「古いものを捨て、新しいものに移る」という意味があります。1年の最後の日である大晦日は「古い年から新しい年に変わる日」ですので「除日」と呼ばれ、その日の夜で「除夜」となります。
そして鐘には苦しみや悩みを断ち切る力があるとされ、除夜である大晦日の夜に鐘が打ち鳴らされているわけです。

除夜の鐘の由来とは

日本に除夜の鐘が伝わったのは鎌倉時代の頃です。中国の宋の時代に仏教の儀式として伝わりました。仏教では、「人には108の煩悩がある」とされています。

欲望がもたらされる6つ(眼・耳・鼻・舌・身・意)の感覚器官、これら感覚器官が感じ取る「好・悪・平」の3つ、さらに先ほどの3つを感じ取る「浄・染」の2通りがあり、「6×3×2」で36となります。これらにより「前世・今世・来世」にわたり悩みや苦しみが続くとされており、この3つの時間軸を乗じて108となります。その煩悩を祓うために除夜の鐘は108もの回数が打ち鳴らされているわけです。

そのほか、月の数(12)+二十四節気(24)+七十二候(72)=108で1年間をあらわす説、四苦八苦(4×9+8×9=108)をあらわす説などもあります。

お彼岸の基礎知識

お彼岸の基礎知識

ご先祖様を供養する季節の節目行事の一つにお彼岸があります。こちらではお彼岸の基礎知識をご紹介します。

お彼岸とは?

お彼岸というと夏の暑い時期をイメージされる方もいらっしゃると思います。お彼岸は3月と9月にあり春分の日と秋分の日のそれぞれ前後3日間(合わせて7日間)を指します。仏教ではご先祖様がいる世界を彼岸(ひがん)、私たちのいる世界を此岸(しがん)と呼びます。

上記のようにお彼岸と呼ばれる時期は、太陽が真東から昇り、真西に沈む特徴があるため、ご先祖様がいる世界と距離が縮まるこの時期に供養をして、ご先祖様と心を通わせるという意味が込められているのです。

お彼岸に行うこと

ご先祖様がいる世界と距離が縮まるお彼岸には、ご先祖様が眠るお墓にお参りに行き、感謝の気持ちを伝えます。お墓やお墓の周りを綺麗に掃除することで、ご先祖様も喜ばれるはずです。お線香やお花も忘れずにお供えすると、ご先祖様とゆっくりと心を通わせることができるでしょう。このようにお墓を綺麗にしてご先祖様を供養するお彼岸は、大切な家族との縁を深める行事とも言えるのです。

地域や季節によって異なるお供え物

お墓にお供えするお供え物は地域や季節によって異なるため、ぼたもちやおはぎをお供えされる方もいらっしゃれば、彼岸団子と呼ばれる団子をお供えされる方やご先祖様が好きだった物や季節の果物をお供えする方もいらっしゃいます。お供えする物には様々な物がありますが、大事なことはご先祖様に感謝の気持ちを込めてお供えすることです。

仏教三大聖樹

仏教には三大聖樹とよばれる3つの樹木があります。
これらはすべて、お釈迦さまにまつわる樹木とされています。
しかしインドや東南アジアに分布するこれらの樹々は寒さに弱く、日本では主に植物園の温室などで育てられます。
光陽寺では、数年前よりこれらの3種類の樹木を育てています。

無憂樹(ムユウジュ)

無憂樹(ムユウジュ)
無憂樹(ムユウジュ)

お釈迦さまがお生まれになった所にあったとされる樹木です。
2015年3月、当寺の無憂樹が初めて開花しました。
2015年4月1日、中日新聞に掲載されました。

印度菩提樹(インドボダイジュ)

印度菩提樹(インドボダイジュ)

お釈迦さまが悟りを開かれた所にあったとされる樹木です。
日本の寺院で「菩提樹」がよく植えられていますが、多くは中国原産のシナノキ科のもので、印度菩提樹とは異なります。

沙羅双樹(サラソウジュ)

沙羅双樹(サラソウジュ)

お釈迦さまがご入滅、つまりお亡くなりになった場所にあったとされる樹木です。
ご入滅の様子をあらわした絵の涅槃図にもよく描かれています。

三大聖樹のご観賞について

開花の折は、無憂樹の花を寺務所玄関にて公開しております。
観賞ご希望の方は寺務所にお声掛けください。